賃貸住宅でも地域とのつながりを大事にするところが増えてきており、これは子育てにも大きなメリットをもたらします。かつて子供は地域が育てるという環境がありましたが、現在は地域コミュニティの衰退により、サポートを受けるのが難しくなっているのです。共働き世帯が増える中、子育て支援を求めるニーズは高まりを見せており、賃貸においても住宅内外でのコミュニティを醸成する動きが見られます。地域にいる先輩お母さんをサポーターとして迎え、1か月に1回程度の訪問時に地域の子育て関連の情報を共有しあったりお母さん同士のコミュニティの形成を手助けしたりするサービスなどが行われています。
また、こうした賃貸住宅の場合、契約内容に住民同士のあいさつや困ったときは助け合うなど、基本的なマナーについても記載がされており、コミュニティ形成についてあらかじめ居住者に認識してもらったうえでの入居となるので、入居後がスムーズです。また、サポーターの協力のもと町内会との連携もはかることで、より一層サポート体制を整える取り組みなども行われています。こうした取り組みは、まだまだ一部ですが、建物敷地内にコミュニティスペースを設けるところは増えてきています。建物の質がよく、設備が整っているのは当たり前となってきており、新築重視というよりも、ライフスタイルにあわせたサービス提供が受けられる賃貸住宅選びなど賃貸住宅のスタイルも多様化してきています。